子どもがもし、カマキリを捕まえてきたら‥

夏~秋によくみられる虫、カマキリ。
大きなカマを振り上げる姿がかっこいい、子どもに人気の虫です。
かっこいいうえに、サイズが大きく捕まえやすいので、子どもが持ち帰りやすい虫でもあります。
そんなカマキリをもし、「飼いたい」って言われたら‥。
カマキリって虫食べるんでしょ?!
エサはどうすんのよ~!
ほんとムリ勘弁して‥
と不安になる気持ちはわかりますが、ご安心ください!
カマキリのエサは、生きている虫だけではありません。
スーパーやドラッグストアで買える食べ物でも大丈夫なんです。
それを知っておくだけでも、「飼ってみようかな」って思えてきますよね。
この記事では、カマキリを負担なく飼える方法について書いていきます!

生息場所
日本のほぼ全域に生息しています。
草地や田畑など、緑の多いところでよく見ることができます。
特徴
カマキリの特徴といえば、鎌のような前足。
普段は折りたたんでいますが、敵を待ち伏せして、今だ!というタイミングでシャッ!と鎌で獲物を捕まえます。
また、カマキリの頭は三角形で、その左右に大きな目がついています。
この目は複眼といって、小さな目がたくさん集まっているので、360度見渡せるようになっています。
どアップで観察すると、結構面白い顔をしていますね。

捕まえ方
虫網はもちろん、そんなに動きは早くないので素手でもイケます!
カマキリは体が細いので、どこを持てばいいかわからない方も多いと思います。
足や羽を持つと取れてしまったり傷ついてしまったりするので、胸の部分を優しく持つようにしましょう。
前足を持ってしまうと、噛まれたりするので注意が必要です。
人間はカマキリの鎌でケガをすることはないので、鎌はそれほど恐がらなくて大丈夫です。
食べるもの
自分よりも小さな虫を食べます。
バッタやコオロギ、小さなクモや蝶などなど‥。
原っぱに行けばたくさんいるので、捕まえてくればエサ代はゼロ円です!
大きなカマを振り回して食べる姿に、子どもの目がくぎ付けになること間違いありません。
エサを与える頻度は1~2日に1回、数匹程度で十分です。
▶どうしても捕まえられない、という場合
ペットショップの爬虫類コーナーで生餌として売られているコオロギを買ってくるというのも一つの手ではあります。
※売っているコオロギはたいてい、ヨーロッパイエコオロギという外来種です。もしたくさん買いすぎて余らせてしまった場合、外に逃がすことはやめてください。頑張って全部食べさせてくださいね。
▶生きている虫をあげるのはちょっと‥という場合
そんな時は、魚肉ソーセージをあたえてみましょう!
小さくカットして割りばしやピンセットで口元に持っていくと食べてくれます。
かまぼこや生肉、無糖ヨーグルトもおすすめです。
置いておくだけではエサと認識しない可能性があるので、口元でまるで生きているかのようにゆらゆらさせたり、食べてくれるよう工夫してみましょう!
お店にはカブトムシやクワガタのエサとして昆虫ゼリーを売っていますが、これは草食性の昆虫のためのエサです。
カマキリは肉食性なので、舐めたりすることはあってもこれだけでは生きられません。
また、水分さえあれば数日間食べなくても平気です。
長期間飼うつもりがないなら、エサのことをそんなに気にしなくてもいいかもしれません。
その場合は早めに解放してあげましょう。

飼い方
ケースと小枝や草、霧吹きがあればOK!
直射日光の当たらない風通しの良い日陰で飼いましょう。
ケース
プラスチック製のケースを使います。
ある程度動けるよう、大きめのものがいいです。
床部分には土や紙などを敷く必要はありませんが、カマキリがつかまる足場として、枝や草などをいれてあげましょう。
霧吹き
1日1回程度、霧吹きで水をかけてあげます。
ケースの中に入れた草に水滴がつく程度、しっかり水分をあげましょう。
飼うときの注意点
共食い
カマキリは共食いをする習性があります。
お腹がいっぱいでも共食いをしてしまう可能性が高いので、ひとつのケースに1匹だけ入れるようにしましょう。
産卵
すでにお腹に卵を持ったメスを飼う場合、飼っているうちにケース内に産卵するかもしれません。
卵は、茶色っぽい泡のような見た目で、たくさんの卵が集まってひとつの塊になっています。
春になると、その卵から小さなカマキリが200匹くらいうじゃあ~~~~~っと一斉に生まれます。
もし、卵を産み付けたケースを室内に放置していると、忘れたころに大変なことになります。
卵は野外に置いておくようにして、生まれるころになったら観察しに行くようにしましょう。
寄生虫
カマキリのお腹の中には、ハリガネムシという寄生虫がいることが多いです。
カマキリのお尻を水につけると、黒くてうねうねした細長い幼虫のような虫が出てきます。
ヒエーーーーーーーッ!!!!!想像したらゾッとしますが、無理にカマキリから追い出す必要は全くありません。
人間に害のある寄生虫でもありませんので、体の中にそのままいてもらうようにしましょう。
そして、その存在を忘れましょう‥。
まとめ
- エサ問題さえクリアできれば飼うのは簡単。
- 日々のお世話はエサを捕まえてくることと霧吹き。
- エサは魚肉ソーセージなど、生きた昆虫でなくても大丈夫!
- 産卵したら、室内には置いておかない!
コメント