ママ vs. ジョロウグモ

vsジョロウグモ

子どもがもし、ジョロウグモを捕まえてきたら‥

秋になるといつの間にかたくさん現れる虫といえば‥蜘蛛。
いたるところに巣を張って、うっかり引っかかるとイラッ!としますよね。
特に黄色と黒のしましま模様のジョロウグモは、見た目のインパクトから苦手な人も多いのではないでしょうか。

もし、子どもがこのジョロウグモを捕まえてきたら‥。
ヒィッッッッッ!!!!!!想像しただけで恐ろしい。
「飼いたい」なんて言われたら‥。
無理無理無理!!!!!!って言いたい。

でも、そこまで言うなら飼ってみるかあ‥と、思えるママ達に朗報です。
ご安心ください!
精神的な負担は人それぞれですが、飼うこと自体はまあまあ簡単です。
エサとなる虫を捕まえてくる根気さえあれば、お金をかけることなく飼うことができます。

※この記事では、糸で網を張るタイプのクモの飼い方について解説します。
家の中をピョンピョン跳ねるハエトリグモについては、また別の記事で解説したいと思います。

 



生息場所

北海道以外の地域に生息しています。
人家周辺から山間部まで、いたるところで見ることができます。

特徴

オスの特徴

メスよりも小さく、体長は6~13mm程度。
おなかの部分が褐色がかった黄色で、縦縞があります。

メスの特徴

オスの倍ぐらい大きく、体長は17~30mm程度。
おなかの部分が黄色と暗い青色の縞模様になっていて、脚は黒色で黄色のラインが入っています。
この派手な見た目から、女郎蜘蛛と呼ばれるようになった、という説があります。

巣作りと産卵

巣は強い糸で作られていて、壊れにくいです。
直径60cmほどの大きい巣を作ります。
ひとつの巣に大小のジョロウグモを見かけることがよくあります。
親子かな?と思いますが、これはメス(大きい方)とオス(小さい方)です。
交尾を終えるとオスはメスに食べられてしまいます。
交尾前にエサと勘違いされてメスに食べられるオスもいます。
悲しいね。
11月になるとメスは産卵し、12月の寒い時期には死んでしまいます。
卵は卵のう(固い袋のようなもの)にくるまれた状態で冬を越し、春になると孵化します。
つまり、オスもメスも自分の子どもには会えないんですね。
悲しいね。。。

ジョロウグモにはがあります。
獲物を捕まえるときにしびれさせる程度の毒なので、人体に影響はほどんどありません。

捕まえ方

ジョロウグモに限らず、巣を張るタイプのクモの捕まえ方は簡単です。
巣の上でじっとしているところを捕まえます。
虫網でももちろんいいのですが、網がクモの糸だらけになってしまうのであまりオススメではありません。
なんだかその網を家に持ち帰ったり、糸を取り除く作業を想像すると萎えませんか?

そこでオススメしたい方法が、そこらへんに落ちている木の棒です。
 1. クモの巣の近くに飼育ケースを蓋を開けた状態で置いておきます。
 2. 木の棒の端っこを持ってぐるりと回して、クモの周りの糸ごと棒にからめとります。すると、木の棒からクモが糸でぶら下がった状態になります。
 3. クモは逃げようとして糸を伸ばして地面に近づいていきますが、納豆のねばねばを箸でからめとるイメージで棒をくるくる回しながら、木の棒にぶら下がりつづけるようにします。
 4. 飼育ケースの上までゆっくりと運び、ケースの中にクモが入ったら、糸をケースのふちで切ってすぐにふたを閉めます。
 5. 捕獲完了です!

もし、木の棒の方へクモが上ってきてしまったら、木の棒をひと振りしてまたクモをぶら下がる状態にしましょう。
でも、クモがサササ~ッと近づいてくるのが恐怖!と言う人は木の棒を捨てればOKです。
私もそうします(笑)
クモに勝ちを譲って、ほかのクモを当たりましょう。
ジョロウグモはたくさんいてすぐに見つかるので、また新しい木の棒でチャレンジしましょう!

ジョロウグモ捕食

食べるもの

巣にかかった虫を食べます。
クモより小さなサイズの虫を捕まえてきて、巣に引っ掛けて与えます。
エサ代がかからないのはいいけど‥捕まえてくる根気が必要です。

▶どうしても捕まえられない、という場合
ペットショップの爬虫類コーナーで生餌として売られているコオロギを買ってくるというのも一つの手ではあります。
※売っているコオロギはたいてい、ヨーロッパイエコオロギという外来種です。もしたくさん買いすぎて余らせてしまった場合、外に逃がすことはやめてください。頑張って全部食べさせてくださいね。

また、水分さえあれば数日間食べなくても平気です。
長期間飼うつもりがないなら、エサのことをそんなに気にしなくてもいいかもしれません。
その場合は早めに解放してあげましょう。

食べるときはまず獲物に毒を注入して弱らせて、糸でぐるぐる巻きにしてから後でゆっくり食べます。
こわ~。。。。
なかなかじっくり見られない捕食シーンは子どもたちの目がきっとくぎ付けになりますね。

飼い方

ケースと霧吹きがあればOK!
直射日光の当たらない風通しの良い日陰で飼いましょう。

ケース

プラスチック製の大きめの飼育ケースを、縦向きに置いて使います。
ふた部分が縦になるので、ドアのように開いて使います。
また、ビニールには巣を張らないという性質があるので、ふたを外してラップやビニール袋で覆うのもオススメの方法です。
ビニールには空気穴を小さく開けておきます。
体が通れる隙間があるとすぐ逃げるので注意しましょう。
床部分には、土や紙などは特に必要ありません。

霧吹き

1日1回程度、霧吹きで巣に水をかけてあげます。

飼うときの注意点

オスとメス両方を飼う場合や、すでにお腹に卵を持ったメスを飼う場合、飼っているうちにケース内に産卵してしまうかもしれません。
クモはそのうち逃がしてやればいいけど、ケースに張り付くように産んだ卵(卵のう)は、掃除するのも気が引けるしなかなかしんどい作業です。
春になると、忘れたころにその卵(卵のう)から数百匹の子グモが一斉に生まれます。
もし、室内に置きっぱなしにしていたら‥
わー!!!!
想像しただけでゾッとしました。
なので、ジョロウグモを飼うときは産卵前に逃がすようにすることをオススメします。

まとめ

  • エサ問題さえクリアできれば飼うのは簡単。
  • 日々のお世話はエサを捕まえてくることと霧吹き。
  • 産卵前には外に逃がす方がよい。

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